ネットで食べると言うこと
もともとの仕事からネット関係の仕事になってかなりたつ。
東京を捨てた人の話に便乗するわけではないが(してるか)、こんなに長いことネット関係の仕事をしていると感じるのは稼ぐ手段がめちゃくちゃ早い速度で変わっていると言うことである。
携帯、ネット広告、スマホアプリ、アフィリエイト。PR、動画。
数えだしたらキリがないが、兎にも角にも稼ぐ手段があっちからこっち、はたまた新しいメディア、課金方法の違いと変化し続けていてネットで稼ぐ具体的な方法でいまだに不変なものと言ったら株式取引ぐらいしか思いつかない(とはいえ損もする)。
そして詐欺的な手法というのはガラケー時代から多数存在していた。個人、法人を問わず。iモードサイトを買い漁っていた会社もいれば、個人情報を買ったり売ったり、最近のオレオレとかフィッシングに限らず幸福にも持ちかけられたことはあっても関わったことはないが、それによって身を持ち崩したりいなくなってしまった人も多数見てきた。
私自身も紙媒体よりはるかに原稿料が下がるのでネットではライターをやっていない。思いついた時に寄稿する程度で取材費すら出ないし愚かなサイトのようにバズればデマすらやるものもいるしね。
その間、副業はやっていたとしても会社に所属していなかった期間はなかったので、社畜ということになるが「ネットで稼ぐ」が会社員をやめると言うことと同義になるのが全く分からない。
また「ネットで稼ぐ」が芸能人のような活動になるのも実に味わい深いとは思うものの分からない。
ネット以外の仕事もしているので思うのだが、不変の事実は最終的なお客さんがお財布を開いてお金を払ってくれる、自分たちでもそうだが金を払う、と言う行為無くしてどんなビジネスも成立しない。なのでかわりに変わる広告だけに頼ったりとか他のシステムでも良いんだけど、「脱社畜」ではあっても「システム依存の家畜」と言う風に思ってしまう。て言うかそうだろうと思う。ただし自分自身でお金を顧客からいただけるだけのコンテンツを作れる人は違うだろうが。ま、それは舞台に立つ人とかなので実質芸能の人か。
炎上だろうがなんだろうが、そして紙メディアが滅びようがなんだろうが最終的に個人事業主になるには誰かのお財布を開かせる必要があると考えるし、もしも全くそれに触れないビジネスはネットの歴史的に長持ちはしない。
この業界だけ経験で言うのではないが、最終的な顧客がなんだかよく分からない、金流、商流のないもののほとんどが詐欺的な要素を持っていると思う。そんなもんに古いも新しいもない。単に姿かたちが変わったに過ぎないと考える。