工場長の考えてること

工場長の考えてることを脳みそ直だしです。

最先端でも手仕事や手触りの感覚は大事だということ。

工場長です。

仕事は先端ぽいのやってます。確かに。だけれども、もう大して若くはないので。いやむしろ若い時からからかもしれないけど先端が新しいアイデアだけでは出来ないと思ってきました。

あ、イベントみたいにものすごいアナログのもありますが、あれは仕事かな?

 

馴染む。という言葉があります。手だったり、耳や目の感覚だったり、色々なものが混じっています。デザインの先端は確かに格好良いのですが、スタイルだけでは生活に馴染みません。そこには様々な感覚の人の馴染みがありますから。そういう時、柳宗理だったり、ロングセラーのデザインの形ではなくて、なんで馴染むのかな。を自分の基準にすることがあります。

日本の技術者はつい、機能追加とそれを使いやすく。という順番の間違えた、私から見るとですが、そういう手法を多く使ってきました。

しかし、この馴染む。という感覚は長年の多くの人の見えない知恵によって洗練も、ノイズも加わったものです。もちろん、合わない人もあるでしょうが、多くの人の使うときの安心感、馴染む、に近づくとき。それらは考えなくてははならない私の仕事です。人の生活は今も行われているのですから。

 

柳宗理だけでなく、ジャスパーモリソン、深澤直人、最小限住宅の清家清、バウハウス以降の方も多くのデザイナーほかを参考にさせてもらってます。もちろん、他の分野方も。

アノニマスデザインという形態だけでなく、それが馴染むにはアフォーダンスも必要です。そしてかつ、最初使いにくくても経験でそれらを馴染ませていくプロセスも考えたりします。私は用土の美よりも。馴染んでくれるテクノロジーを馴染んでくれるコミュニケーションを仕事の基準に沿えています。それは私のような企画者が頭でっかちで考えても顔の見えないリサーチもあまり使えないからです。

 

IoT。インターネットオブシングス。ネットにつながる機器が出てくるでしょう。

私はこれらが生活者の感覚に馴染む。よく分からないけど信用できる。

私のような小さな会社のできることは機能を超えた、馴染み。そしてそれが信用でき、安心につながること。を事業責任者の私は常に模索しているんですよ。。

モノやサービスを作るとき、長く愛してもらえるには、生活の当たり前に役立つだけでなく。馴染む、そして使い続けられる。そんなことを自身の仕事の中で心がけています。

 

だから私はIoTでもサーバさでも。その時代のテクノロジーを使った民芸と捉えています。

使いこなす必要はなく、馴染むところからとつとつと使う。。それで良いのだと思います。

 

こんなに技術が発展して、馴染みはしないが確かに機能はすごくやくにたつけれど。生活者に馴染まず使わなくなって仕舞えばいずれ消えていってしまうと思うのです。

 

馴染んでからこそ最先端は見えなくなるのでしょう。

それで言えば人に聞いたら人に触ってもらったり、感じてもらうこともわたしには調査で感覚としての馴染みを探し続けています。自分は透明人間で。

 

掛け声だけでなく、人の感覚にも生活にも馴染むテクノロジーを使っていきたいと思います。

これはつまり私にとっては手仕事です。技術を使うかコミュニケーションを使うか、反省し改良するかはどんどんやっていても。やっていることは人間との手の交流とコミュニケーションなのです。

多分このIT業界には珍しいかもしれませんが、私はおそらくそういう手間をする意識があるだけで手仕事の人だと思います。

 

予告。下書きしてるのですが

私のものの調査法。

コミュニケーションの調査法。

場所の調査法。をアップしたいと思います。

近日あげますので良かったらお読みください。